●第1回(04.4)掲載
海外だより
海外で折り紙を教えている先生やサークルを紹介しま
★ニューーヨークで折り紙を教えている
小林利子さんからの便り。
小林利子さん(アメリカ)
第1弾
アートセラピーとおりがみ 
小林利子はじめまして、こばやしとしこともうします。折り紙は子供の頃から親しんできたのですが、最近はアートセラピーの中でも使っています。ニューヨークに住み始めてもうすぐ5年になりますが、現在はアートセラピストとしての修士号を得て米国のアートセラピー協会認定のアートセラピストとして、ニューヨーク州立精神病院で仕事をしています。
アーティストとしての活動の傍ら、ニューヨーク市立の小、中学校で折り紙を取り入れたカウンセリングの授業も教えに行っています。というとすごく忙しそうに聞こえますが、子供達と折り紙を一緒に折るのは私の楽しみ、頼まれるとノーと言えない日本人の典型でホイホイ出かけて行って一番楽しんでしまうのは私かもしれません。
最近はニューヨーク大学のアートセラピーの学生の指導をしたりしているのですが、誰も彼もおりがみに巻き込んでしまうのが私流。それを楽しみに来る学生もいるのでうまくいっています。
私のおりがみは最近、エンリッチメント折り紙療法と名付けていますが、純正折り紙とはちょっと違って型破りです。折り方に正解も間違いもなくて、何をやってもオーケー。自分なりの工夫をして独自の作品作りを楽しんで貰える様サポートするのが私の役割です。私なりにアートセラピーの理論をおりがみに応用してみたわけです。

  ★おりがみを通しての人々との出会いは何回かの海外生活や、NGO活動、ニューヨークでの経験など多岐に渡りますがその一部分をご紹介します。

おりがみを通して出会った人
韓国からの移民のお年寄り
鶴を集めて花束にし、手作りの器に飾る

9月11日ワールドトレードセンター追悼
鶴、蝶などのおりがみ作品が絵の一部としてコラージュされている

エンリッチメント折り紙、夏の講習会
マンハッタンの東南部、中華街に近い幼稚園の先生と家族が参加

ポールスチュアート紳士洋装店のショーウィンドー
去年のクリスマスの飾り付けです
アメリカ自然博物館の公共おりがみ教室
陳列棚の前にテーブルを置いて来館者が自由に参加できる

少年院でおりがみクリスマスツリーの制作
少年達の顔はオフリミットなので私だけ写っている


お年寄りアートクラブの展会
折り紙好きのメンバーのユニットおりがみの作品が並んでいる


■四月には私のおりがみアート作品とエンリッチメント折り紙療法についてご紹介しま
す。
Toshiko Kobayashi
toshikoxyz@earthlink.net
折り紙USA恒例のホリデーツリー
私の教えている小学生達が折った簡単な葉が飾りの一部に

ニューヨークダウンタウンの青少年の為の施設
テーブルの上の皆の町、家はそれぞれ個性的に飾られている

エンリッチメント折り紙
専門家のための特別教室、この日は伝統のあやめ、左下はちょうど渡米中の作家敷村良子さん


●第1回(04.5)掲載
海外だより
海外で折り紙を教えている先生やサークルを紹介しま
★ニューーヨークで折り紙を教えている
小林利子さんからの便り。
小林利子さん(アメリカ)
第2弾
エンリッチメント折紙
折紙は、紙を折って創造するアートの一形体です。日本古来特有のものですが、最近は米国など海外でも広く"ORIGAMI"という言葉が通用するようになって来ています。あちこち旅をする内に、実のところ、様々な文化圏の人々が紙を折って楽しんでいるのに出会いました。また折り紙が簡便で且つ誰にでも親しみやすい所作であることも体験しました。言葉が通じなくても教えたり教え合ったり、文化・言語を越えて一緒に楽しめるのです。
西洋文化が日本の伝統文化と融合する中、折り紙の持つ意味合いもここ百年あまり、様々に変化して来ました。日本国内でも、この頃は色々な角度から折紙が親しまれているようです。幼児教育の一部、愛好者の趣味、幾何学的・芸術的要素などいろいろあげられると思いますが、その中の一つが、人と人の関係を繋ぐ所作である点では無いでしょうか。折り紙が長い間親しまれ続け、世界各国にも根付いている由縁はこんなところにあるのでは無いかと考えています。あちこちでの折り紙体験や、米国で勉強したアートセラピーの考え方をもとにして、私なりに折紙へのアプローチを工夫してみました。それがエンリッチメント折紙療法です。先ずは折り紙の固定観念を打打ち破り、自由に楽しく折り紙を体験しようと言う提案です。そうするなか、人間関係、自己実現、自己鍛練など、日常私達の精神生活に深く関わって来る様々な問題を、知らず知らずの内に、創造的かつ発展性のある「あそび」を通し少しずつ解き明かせるのではないでしょうか。
エンリッチメント折紙療法は
1. 想像力と創造力を発揮させ、
2. 頭の体操になり、
3. コミュニケーションや、
4. 日常生活を楽しく彩るのに役立ちます。
あなたもぜひ楽しんで下さい。
折紙は一般的に片面色か柄がついていて、裏は白というのが多い様です。これから折る家の屋根の色になる方を下にして、前に置きます
半分に折ると長方形になります。両面同色の紙を使うのも面白そうです。
更に半分に折り、筋をつけたらもとに戻します。。
両側からまん中に向かって観音開きのように折ります。先ずは両方の紙がまん中で重ならない様に折ってみましょう。
指を二重になっている紙の下からすべりこませます。
上のひっつれた部分が三角に広がって平らになります。

両方とも同様に折ると上の写真の様になります。折る分量や、角度に変化をつけると見た感じが大分変わって来ます。家が一軒一軒異なる様に、あなたの折紙の家も個性的に工夫してみて下さい。立体的にする事も出来そうです。

家に色をつけたり、ディテールを描いたり、想像力をふくらませてみてください。大きい画用紙に貼って家のまわりの様子を描いて町にしたり、他の折紙の作品をつけ加えたり、家族で楽しんだり、友達同士で寄せ書きの様にしても良いし、、、色々な事が出来そうです。立体的な町にすることもできそうです。写真のコラージュは切り紙の手法も取り入れています
作品例1   
伝統的な「こい」折り方を基本に細かい部分を変化させてみました。

作品例4 
朝鮮半島のことを思って    韓国の展覧会に招かれたときのインスタレーションの一部    韓国風に折った鶴を来観者に地図の上に並べてもらいました。
作品例2   
雑誌のグラビアを利用して折った簡単な「うさぎ」

作品例5  
仲良しの花達 折り紙を使ってアートセラピーのセッションをすると、最後に見捨てられた折り紙作品がテーブルの上に残っている事があります。そんな作品を集めて、私なりにアレンジしてみました。
作品例3   
小さなオーナメントのバリエーション、確かゆしまの小林さんから習いました。



Toshiko Kobayashi
toshikoxyz@earthlink.net

★エンリッチメント折紙療法はtoshiko kobayashiさんのオリジナルです。全てに著作権が存在します。